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ロシア・サンクトペテルブルクにある国立シェレメチェフ音楽宮殿博物館に保管されている
百年前の日露戦争にて捕虜になった日本兵が作った月琴などの和楽器三点が修復の為に里帰りし、
楽器と共にこれらの楽器を6名の兵士が奏でている写真も付いてきました。 これ等の楽器は修復前に、去る四月六日、東京・永田町の憲政記念館にて特別展示され、日ロ協会会員 やプレス関係の方々を対象にしてロシア博物館コシュレフ氏の経過説明、修理を請負った (株)大瀧邦楽器大瀧社長の楽器の状況と修理方法について説明があった。 楽器を保存するシェレメチェフ音楽宮殿博物館は、1900年に当時の宮廷オーケストラの楽器を 集めて、「アレクサンドル三世音楽博物館」として創設され、著名な職人の手による楽器や音楽界の 巨匠が愛用した楽器、世界の珍しい楽器などが保管・展示されている。所蔵数は約3000点で、 音楽博物館としては世界最大級の一つである。 和楽器は手造りの月琴と南九州に伝わる板張り三味線「ゴッタン」であり、捕虜が抑留先の ノヴゴド州シム地区のメドヴェヂ村にて、故郷を偲んで当地で入手可能な白樺の木にて作ったものである。 抑留地の村民の回想録などから明らかになっているのは、抑留地には約三千人の日本兵が抑留 されていたが、村内の散策や村民との交流もかなり自由で、比較的和やかな環境の中で、音楽愛好家 による手造り楽器による演奏グループも作られ、ロシアのアコーディオンを加えての演奏会が催されて いたという。写真には月琴二丁・ゴッタン一丁・尺八二管・アコーディオンの演奏が写っているが、 現在手造りの尺八二管・月琴一丁は喪失している。 今回の里帰りは、昨年、同市での文化交流イベントに出席したNPO法人「日本・ロシア協会」 (鳩山由紀夫会長)のメンバーが音楽博物館に陳列されているのを見つけたことに起因。その際、 楽器の傷みが酷く、修復が必要と聞いて協力を申出、この度、(株)大瀧邦楽器にて修理される こととなった。 |