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近年静かなプームになっておるのが、「声
明」です。本来寺院の奥にて法会の際に行わ
れる荘厳な読経の方法であり、芸能と結び付
けるには問題が有ると思いますが、最近は寺
院側も積極的に劇場等に於いて公演を行ない
愛好者を増やしております。西洋には種々な
宗教音楽がありますが、この声明は我が国の
宗教声楽とも言えるのではないかと思います。 声明と云うのは端的に云いますと、仏教の 経文を歌誦することを指した言葉で、別名梵 唄(ぼんばい)とも云います。 梵の語はサンスクリットを意昧しており、 サンスクリット詩で経文を唄う事から梵唄と 中国では名付けました。 声明は古代バラモン教徒が立てた五明(五 種の学問)の一つで、音声・語法を正す発声 ・修辞の学問即ち音韻学を意味し、サンスク リット語のサプダ・ヴィッジャを漢訳した言 葉です。 しかし、経文を誦(じゅ)すには音韻学に拠る ところが大きいので、後に経文を歌誦すこと から梵唄を称して声明と云うようになった。 唯、中国では声明と云うと本来の意味であ る発声・修辞の学問を指し、経文を歌誦する ことは梵唄と判別して用いているが、日本で は一般に梵唄を指して声明と云っています。 現代では拡大解釈されて、法会に於ける仏 教声楽の全てを声明と云う場合もあるが、一 般的には法会に於ける仏教声楽を広義の声明 として、外来の声明及びその様式に則って作 られた和製声明のみを狭義の声明(本声明) としている。 【起 源】 古代インドにて経文に曲節を付けて歌った ことに起因し、バラモン教時代になって経文 を歌誦するのが僧職の専業となり発達し、そ の法が仏教に伝えられたものです。 中国では仏教伝来後も経典を漢語訳にした ものを読むのみで、インド風に歌誦すること はなかった。三世紀頃に声明が到来し歌誦す るようになった。三国時代になり我の武帝( 曹操)第4子曹植がインド風歌誦に拠る梵唄 を聞き、インド風曲節を基に中国風の曲節を 作り経文を歌誦させた。この曲節による声明 は現在でも中国の仏教寺院にて行われている。 日本の声明は中国の系統を引いているが、 中国の声明が明朗な音階と歌謡的旋律を備え ているのに比して、音楽性牲質がかなり異な っている。
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